現在社会においては様々な人間関係や理由などでストレスがなにかと多く、実際に日々の蓄積した肉体疲労や精神疲労に悩む人は多くいます。その点アロマテラピーは、誰でも気軽に始めることのでき、疲労回復にも高い効果があります。
アロマテラピーが疲労回復に効果がある理由
アロマテラピーは自然の植物の持つ芳香により、リラクゼーションやストレス解消に役立つとされ、様々な心身トラブルを暖和してくれます。ヨーロッパなどでは古くから民間療法・伝統療法の一つとしてアロマテラピーが幅広く活用されてきました。アロマテラピーの効能のメカニズムは、精油の香りが鼻の奥の「嗅神経」を経由し「脳」へ伝わり、情緒的行動や喜怒哀楽などの気分や感情をコントロールする「大脳辺縁系」へダイレクトに作用することです。したがって、例えば「訳もなく不安でいっぱいになったりイライラする」「眠れない」というような、理性でコントロール不可能な人間の複雑な感情を持て余している時などは、アロマテラピーの自然の穏やかで心地よい香りを嗅ぐことで、気持ちが落ち着いたり、安眠効果を得ることが出来ます。
エッセンシャルオイル(精油)の芳香により、脳が深い部分からリラックスでき、自律神経やホルモンバランスを整えてくれる作用が働きます。このようにアロマテラピーは、自律神経などの免疫機能が向上するが出来るので、結果的に病気になりにくい健康な心と体作りにつながっていきます。したがって、アロマテラピーは、ストレスの多い現代社会では特に知っておきたい健康療法と言えます。また、エッセンシャルオイル(精油)の特徴は、老若男女を問わず仕様が出来るという点をあげることが出来ます。つまり、アロマテラピーは医薬品と違い作用がとても穏やかなので、体への負担も少ないからです。
疲労におすすめの精油
疲労には様々な事が原因となりますが、それぞれの症状に合った精油があります。実際に疲労に対応している精油には、次のようなものがあります。
- ラベンダー
- ティーツリー
- ローマンカモミール
- スイートマジョラム
- ローズマリー
- ユーカリ
- フランキンセンス
- ブラックペッパー
- ジンジャー
- レモン
- バジル
- サイプレス
- グレープフルーツ
- スイートオレンジ
- ペパーミント
などです。なお、疲労別にアロマのブレンドを簡単にご紹介します。
- 体力消耗に:ユーカリ3滴+ローズマリー2滴+グレープフルーツ1滴
- 体がだるい、免疫力を上げたい:フランキンセンス2滴+マージョラム2滴+ペパーミント1滴
- 不眠症、ぐっすり安眠したい:ラベンダー2滴+イランイラン1滴+スイートオレンジ1滴
なお、精油には様々な効能がありますので、詳しい効能については専門家に確認して正しく利用するようにしましょう。
入浴の際に使ってみる
次に疲労回復に効果のあるアロマテラピーの使い方をご案内します。効果的な方法は色々とありますが、一番手軽な方法としてご紹介出来るのは、お風呂でアロマテラピーを行うことです。やり方は簡単です。バスタブに精油を数滴垂らして、かき混ぜたお湯に浸かるだけです。お風呂で蒸気もありますので、それらを吸い込むことで脳が刺激され、疲労回復を促進します。スッキリリフレッシュをしたい場合には、少し熱めのお湯に爽やかな香りの精油を使用すると効果的です。この場合、おすすめの精油は、スイートオレンジやローズマリー、サイプレスです。リラックしてゆっくり休みたいというときには、気持ちを和らげ落ち着かせてくれる鎮静効果のある精油を使用しましょう。おすすめの精油は、ラベンダー、ローマンカモミール、フランキンセンスなどです。この場合は、お湯は40度以下の温めのものがおすすめです。ただ、お風呂でのアロマテラピーの注意点は、精油には相性がありますので、刺激が強いと思った場合には、即座に使用を中止して、医療機関に相談をするようにしましょう。